お役立ちネタ帳
第8回:街で、買い物で、おもてなし英語表現 私の体験・3つの実例
Hello again! 金井(かない)さやかです。
先日、仕事の打ち合わせの帰りに、お台場のショッピングエリアを散歩しました。
オリンピック・パラリンピックの聖火リレーに実際に使うというトーチが飾られていたりして、オリパライヤーが来たのだな、と実感しました!
今回も、講座担当や外国人おもてなしの実体験をふまえ、すぐに使える英語フレーズや異文化コミュニケーションのコツをお伝えしますので、ひとつでもお役立ていただけたらと思います。
連載第8回、どうぞお付き合いください。
ここまでの連載で、いくつものフレーズを挙げてきました。
そこで今回は、私自身が実際にこんなふうに英語を使っていますよ、という実例をご紹介します。(一言一句記憶しているわけではないので、その都度メモしていたものをもとに、再構成しています)
街で、買い物で、おもてなし英会話の実例として、参考にしていただければ幸いです。
単語を入れ替えるとそのまま使える表現が、いくつもありますよ!
T: Tourists S: Sayaka
【さやかのおもてなし実例(1)~夜の街角で】
ある金曜日の夜、街角で声を掛けられ、お助けしたケースです。
中国から来たという20代くらいの女性3人組でした。英語が話せる1人がリーダーシップを取って、私と会話していました。
T: Excuse me. Do you speak English? (すみません、英語を話しますか)
S: Yes, I do. (はい、話しますよ)
T: We're looking for a drugstore. (ドラッグストアを探しています)
このとき「薬」という漢字一文字を書いたメモも見せられました。
S: Oh, there's one near here.
Go this way and turn right at the next corner.
They're open until 10 o'clock.
(この近くに1軒ありますよ。
こっちへ進んで、次の角を右に曲がってください。
10時まで営業しています)
T: Thank you. (ありがとう)
【さやかのおもてなし実例(2)~コンビニエンスストアのレジで】
平日昼間、コンビニエンスストアでのやり取りです。
コンビニのレジで、東南アジアの方と思われる女性が、カフェオレの缶飲料を手に、店員さんに質問していました。若い日本人の男性店員さんは英語を聞いて固まっていたので、直前に会計を終えた私が立ち止まってお声掛けしました。
S: Can I help you with anything?(何かお手伝いしましょうか)
T: Yes, is there sugar in it? (はい、これに砂糖は入っていますか)
私は、缶を手に取って原材料の欄を確認しました。
S: Yes, there is. (ええ、入っています)
T: Then I'll buy this. (ではこれを買います)
【さやかのおもてなし実例(3)~カフェバーのカウンターで】
週末の昼間、カフェバーのカウンターでのやり取りです。
私が会計を終え、お水を取って席に着こうとしたところ、日本人の女性店員さんが困っている様子が見えました。
私のすぐ後に並んでいたアジア人女性が、何やら英語で質問していて、それがわからないようです。
お水のグラスを手に持ったまま、カウンターまで戻り、ちょっとお声掛けしてお手伝いしました。
S: お手伝いしましょうか。Can I help you?
日本語と英語で声を掛けるパターンでした。
メニューのドリンク名2つを指さしながら……
T: Yes. What's the difference? (はい。この違いは何ですか)
S: Let's see... This one has [原材料名] and this one doesn't.
(ええと……。こっちのは[原材料名] が入っていて、こっちには入っていないです)
T: Oh. I got it. (ああ、わかりました)
【使ってみましょう!】
上記より、特にポイントとなるフレーズをおさらいします。
場面をイメージして、声に出しながらご覧くださいね。
▶Excuse me. (すみません) 声を掛けて、目を合わせてから話を続けます。
▶We're looking for ... (...を探しています)
▶There's one near here. (この近くに1軒あります)
▶They're open until ... (...時まで営業しています)
▶Can I help you with anything? (何かお手伝いしましょうか)
▶I'll buy this. (これを買います)
▶I got it. (わかりました) get it で「理解する」という意味です。
got it は ゴットイット とは発音しません。カタカナで表現するのは苦しいのを承知の上で書くと、アクセントが最初にきて「ガーリッ」に近い音になります。
さて、いかがでしょうか。
文字を黙って目で追うだけでなく、あなたご自身がその場に居合わせたイメージを持って、実際に声に出して読んでみたり、自分なら何と言うかな、と考えてとっさに英語を言ってみたりすると、良いトレーニングになりますよ。
ぜひもう一度、このページにある実例集を見直して、ご活用ください。
【執筆者プロフィール】
金井さやか
英語コーチ、講師トレーナー、パフォーマー。
「外国人おもてなし語学ボランティア」育成講座でも講師として活躍。
大学時代にパントマイムを習い始め、卒業後、企業(教育)で仕事をする傍ら、
海外公演の通訳兼パフォーマーとして渡英。
その経験を生かし、会社では英語事業部リーダーとして、子供の英語指導や
講師トレーナーを務めてきた。
現在は子育てをしながら、英語指導、学習情報の発信を行うとともに雑誌・書籍と
いった各種メディアへの寄稿も多数行うなど、多彩な才能を発揮。その豊富な経験と
パワフルな英語コーチングが生徒の心を掴んでいる。