体験談
自分の経験に基づいて日米のPTAを比較してみました。
4月新学期の風景(日本): 毎年日本ではPTAの役員を決めるのが大変ですよね。各クラスで立候補者がいなければ強制的にくじ引きをするなどして決定されます。私などは、その間の重苦しい雰囲気が嫌で、さっさと手を挙げ、自分にできそうな役、トライしてみたい役を引き受けるのが常でした。比較的人気のある広報は他の方に譲り、校外委員や「生涯学習委員」(別名「家庭教育学級委員」)などの役を引き受けたものです。
9月新学期の風景(アメリカ): 子どもを通わせた現地校では、教室内に保護者が集まりPTAの役員を決める「儀式」など皆無でした。その代わり、「アメリカの学校支援ボランティア」(2025年4月10日投稿)でも述べたように、新学期に子ども達が持ち帰る書類の中にスクール・ボランティア募集の書類が含まれていて、それをチェックするだけでした。紙上に列挙された34種のボランティアの中から、自分にできそうな役、トライしてみたい役に印をつけて学校に提出すればOK。新学期に役員決めのためにクラスの保護者が教室に残る必要も無く、PTAの仕事は概ね電話連絡で決まりました。
仕事をしている方も34の選択肢のなかから自分にできることを選んで楽しんでいるようでした。強制されるのではなく、自分にできることを自分で選んでやるという方式です。日本でも、もう少し選択の自由が享受できるシステムにすれば、保護者の「やらされ感」が軽減されるのではないかと思います。