活動レポート

メディカルホームでのタンゴセラピー訪問

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ボランティア
掲載日 2024.09.18

NPO法人日本タンゴセラピー協会

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【2024/9/15(日)活動報告@フレアスメディカルケアホーム板橋西台】

まりこです。

今日は敬老の日。お伺いした「フレアスメディカルケアホーム板橋西台」は、板橋区にある専門的な緩和ケアや医療措置を必要とするご利用者のための住居型施設で、「痛みの緩和」と「心地よさ」の実現を追求しているそうです。初めての施設での活動ということで少し緊張しながらの訪問です。

いくつかの路線の間にある施設なので「東武東上線組」と「大江戸線組」に分かれて施設に到着しました。少し早く着いてしまった私まりこが玄関で待機しているとスタッフの方々が笑顔で迎え入れてくださいました。ああ、涼しい!

プログラムが始まる前に少しご利用者の方々とおしゃべりしました。日本橋出身で純粋江戸っ子のカッコよくておしゃれな方。戦時中は集団疎開でご家族と離れて同級生とお寺で暮らしたのですって・・・2年間お米を全く食べられなかったそうです。寂しいことも悲しいこともご苦労もたくさんあったのでしょうが、とても明るく楽しそうに笑ってくださいます。隣にいらっしゃる穏やかなレディーは、なんと私と同じ名前!嬉しいなあ。あとで一緒に写真撮りましょうね!

さて、今日のボランティアメンバーはリーダーのケニーさん以下、ミッチーさん&のりこさんご夫妻、えみさん、ともみさん、久枝さんに私まりこ、そして!歌手のみほさんも参加くださいました。あとで歌ってくださるとのこと、楽しみです!

〜「帰る前にみんなで何か歌ってよ!」それでは日本のタンゴの名曲「小さな喫茶店」を歌いましょう!~

プログラムの打ち合わせを済ませ、皆さまがお集りのサロンへ。椅子におかけの方、車椅子の方、リクライニング車椅子の方、寝台にお休みの方・・・声をかけてくださる方々、静かに休んでいらっしゃる方々・・・様々なご体調の方々に楽しんでいただけたらと、今日のストレッチは手をつないで行いました。私のお隣の紳士はずっと目を閉じて休んでいらっしゃったのですが、大きな優しい手で、リズムに合わせて手を握ってくださいました。音楽に合わせて行う「手タンゴ」ではさらに、皆さまの腕が頭の上まで上がって、大きなあたたかな輪を感じました。そして手拍子とハイタッチでは笑顔と笑い声も広がりました。

ステップを練習してから皆さまはひとやすみ、みほさんの歌とそれに合わせたミッチーさんとのりこさんのダンスデモの時間です。みほさんはこのために大きなアンプセットを背負ってきてくださいました。曲目はギターバージョンの「Vida Mia」。タンゴの名曲です。みほさんが「人生を振り返る、幸せなタンゴの曲です」と解説をしてくださいました。ここの皆さまに合わせて選んでくださったのですね。穏やかで美しい歌声とミッチーさん&のりこさんの静かでふくよかに包み込むようなダンスに、場の雰囲気が一変しました。

そして、皆さまのダンスタイム。いつものように座位の方も立ち上がれる方も歩ける方も、それぞれにできることで楽しんでいただきます。スタッフの方やスムージーを提供に来てくださっていた方もサロンの中で手を取り合って一緒に踊りました。寝台に横になっていた方も、音楽に合わせて小さく膝を動かしてくださいました。

締めくくりの「タンゴセラピー体操」も、お隣の方と手を取り合って。そして「アブラッソ(スペイン語でハグの意味です)」で皆さまにご挨拶をしたところ、「帰る前にみんなで何か歌ってよ!」というお声がかかりました。最初から明るく声をかけてくださっていた紳士2人組です。そうですね~何かみんなで歌いましょう・・・スペイン語のタンゴは私たち歌えないし、じゃあ、日本のタンゴの名曲「小さな喫茶店」を!昭和30年代に大流行した曲なので、ご年配の方は一緒に口ずさんでくださいました、

名残惜しい気持ちを笑顔に換えて、またお会いしましょうね、と手を振りながらサロンを後にしました。

ご参加くださったすべての皆さま、フレアスメディカルケアホーム板橋西台の皆さま、ありがとうございました!

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