体験談
【VLNスタッフ訪問シリーズ5】日本財団ボランティアセンターさんの「ボ学」に密着!
掲載日 | 2025.01.14 |
VLNスタッフ
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こんにちは!東京ボランティアレガシーネットワーク(VLN)スタッフです。
いつもVLNをご活用いただき、ありがとうございます。
VLNでは、「VLNスタッフ訪問シリーズ」として、登録団体さんのボランティア活動に参加し、その様子を体験談でお届けしています。
訪問シリーズ第5回目となる今回は、「日本財団ボランティアセンター」さんの「ボ学」に密着しました!
「ボ学」とは、道徳や総合学習の授業の一環として、ボランティア経験者が講師を務めるボランティアの中学生向け出前授業です。講師のボランティア経験を交えながら、ボランティアの魅力や楽しさ、社会的意義などを生徒たちに伝える活動です。
今回は、頌栄女子学院中学校(港区)で行われた「ボ学」の授業に密着しました。この日、講師を務めたのは、ボランティア経験豊富なおふたり、かとちゃんさんとさくらさんです!
アイスブレイクは、好きなペットを問う質問です。犬派か猫派を生徒の皆さんに問いかけます。突然の質問に驚きながらも思い思いに手があがります。頌栄の皆さんは犬派の方が多いようです。
アイスブレイクが終わると、授業が本格的に始まります。
かとちゃんさんは、スポーツボランティアを中心に活動しているほか、幕張と江の島でのビーチクリーン活動にも積極的に参加しています。ご自身の経験をもとに、生徒の皆さんに語りかけます。
「ボランティアを通じて、毎日が楽しくなり、自分の中に優しさが生まれ、志高い新たな仲間が生まれます。一歩踏み出すことで新たな発見を生んでほしい。食事の準備のお手伝いだったり、道にゴミが落ちていたら拾うなどでも全然かまわないので、自分ができることをできる範囲で行い、楽しく活動することが大切です」
かとちゃんさんは、ご自身がビーチクリーン活動で実際に収集したマイクロプラスチックを回して見てもらい、海洋生物が安心安全に成長できる環境作りが大切だと語ります。生徒の皆さんは、時にかとちゃんさんのユーモアあふれるお話に笑顔を見せながらも、真剣にお話を聞いていました。
さくらさんは、現在大学1年生。災害ボランティアを中心に活動しています。
さくらさん:「この写真(倒壊した家屋の写真)はいつどこで撮った写真だと思う?」
生徒:「能登で1月1日に撮った写真だと思います!」
さくらさん:「これは能登で、つい先日の11月24日に撮った写真です。」
生徒の皆さんは、まだまだ復興していない、能登の様子を見て驚いていました。
さくらさんは、「被災地には行ってみないとわからないことがたくさんある」と言います。
「身長が低い、体力もそんなにあるわけではない私が、被災地に行って意味があるのかと悩んだけど、狭い家の下の泥かきは、自分しか入れない狭い空間だった。どんなボランティアでも、いろいろな人を必要としていることがわかった。」と自身の経験をもとに語ってくれました。
「ボランティアをすると、たくさんの人と交流できて、たくさんの人と繋がりができる。その他にもボランティアをする理由はいろいろあるけれど、視野が広がると感じる。スコップで泥をひとかきする以上に、もらえるものが多く、この経験をみんなに共有したい。」と生徒の反応を見ながら丁寧に話を進めていました。
生徒の皆さんは、講師の投げかけや、突然の質問にも積極的に答えており、真剣に話を聞く姿がとても印象的でした。
授業終了後、生徒の皆さんに感想をお聞きしました。
・ボランティアの魅力を知ることができた。
・自分にもできることを探して、進んで活動に参加しようと思った。
・幕張でビーチクリーンをしていることを初めて知った。家の近くなので、参加したい。
・目が不自由な方など、障害者をサポートしている施設でボランティア活動をしたことがある。
・今は年齢的に災害ボランティアに参加できないけど、大学生になったら参加したいと思った。
・保育園で園児と遊ぶボランティアをしたことがある。
ある生徒にお話を聞いていると、どんどん生徒が集まってきて、様々なお話をしてくれました。授業の後には、さくらさんに個人的に質問をしに行く生徒もおり、頌栄女子学院中学校の皆さんのボランティアに対する高い意識、積極性などを垣間見ることができました。
授業の後に、講師のさくらさんにもお話を聞きました。
―――「今日、講師をしてみてどうでしたか?」
とても新鮮で、生徒さんのリアクションもよく、純粋な目で見てくれたのがうれしかったです。ボランティアに興味を持ってくれて、輪が広がるのがうれしい、どんどん友達が増える感覚がします。ボランティアは定年退職後の年齢の方が多いですが、若者も役に立てます!
―――「さくらさんにとってボランティアとは?」
自分が好きなことを見つけられ、コミュニティがどんどん広がっていく、とても楽しいものです。大学だと同年代といることが多いので他の世代との交流ができませんが、ボランティアは様々な年代と交流があり、能登に支援に行ったときは北海道や高知の学生と交流することができました。そうやって色々な人と話せるのがボランティアの魅力だと感じます。
力強く話してくれた大学1年生のさくらさん。お話を聞いていてVLNスタッフは頼もしさを感じました。
先輩ボランティアの生の声を伝えることで、ボランティアの輪を広げていく「ボ学」の取り組みに触れ、一人でも多くの若い世代の方がボランティア活動に一歩踏み出すきっかけにつながればいいなと思いました。
日本財団ボランティアセンターの「ボ学」はかとちゃんさん、さくらさん以外にもたくさんのボランティア経験者が中学校に行ってボランティアの魅力を伝えています。学校関係者の方で「ボ学」に興味がある方がいらっしゃいましたら、ぜひ日本財団ボランティアセンターさんへ連絡してみてください。
ボ学の詳細はこちら▼
https://www.volacen.jp/project/vogaku/