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「災害は他人事ではない」 阪神・淡路大震災の被災者ら撮影の写真展
2025.01.08
6400を超える人たちが犠牲になった阪神・淡路大震災から30年。一畑薬師(島根県出雲市小境町)で追悼行事を営んできた市民団体の代表で写真家の高嶋敏展(としのぶ)さん(52)=同市斐川町=が、震災発生から間もない頃の被災地を捉えた写真展を企画した。タイトルは「伝えたいあの日 阪神淡路大震災から30年」。同市立ひかわ図書館で17日まで(14日休館。無料)開催中だ。
1995年1月17日、兵庫県内などを大きな揺れが襲った。大阪芸術大の3年生だった高嶋さんは友人に誘われボランティア活動に参加。同年2月から9カ月間、兵庫県芦屋市のボランティア委員会に所属し、未曽有の災害を記録する作業に従事した。
レンズ付きフィルム「写ルンです」130個を市内の避難所に配り、被災者らに被災地の様子を撮影してもらった。約2500カットの写真が集まり、神戸大の学生たちがデジタル化したという。
震災から30年となる今年、被災地の日常を捉えた写真を選び、展示することに。「災害のこと、亡くなった人のことを思い出し、災害に備えることを考えてほしい」と改めて思ったという。
展示点数は30点。A4判で印刷し、額に入れた。屋外に座卓を置いて食事する被災者▽同級生の遺影を手に卒業する児童▽炊き出しに並ぶ被災者の行列などだ。「被災者はカメラを向けられることを嫌がった。マスコミには撮れなかった写真だと思う」と高嶋さん。
そしてこう話した。「災害を他人事とせず、自分の身に降りかかってくるものと捉えてほしい。大切な家族を守るために何ができるかを考えてほしい」
一畑薬師での追悼行事「慰霊の灯(あか)り」は今年も、地震が起きた17日の午前5時46分に合わせて予定されている。参道に108基ある灯籠(とうろう)に明かりをともし、祈りを捧げる。一畑薬師の飯塚大幸管長が般若心経を唱える。問い合わせは高嶋さん(090・3638・5700)へ。(石川和彦)
1995年1月17日、兵庫県内などを大きな揺れが襲った。大阪芸術大の3年生だった高嶋さんは友人に誘われボランティア活動に参加。同年2月から9カ月間、兵庫県芦屋市のボランティア委員会に所属し、未曽有の災害を記録する作業に従事した。
レンズ付きフィルム「写ルンです」130個を市内の避難所に配り、被災者らに被災地の様子を撮影してもらった。約2500カットの写真が集まり、神戸大の学生たちがデジタル化したという。
震災から30年となる今年、被災地の日常を捉えた写真を選び、展示することに。「災害のこと、亡くなった人のことを思い出し、災害に備えることを考えてほしい」と改めて思ったという。
展示点数は30点。A4判で印刷し、額に入れた。屋外に座卓を置いて食事する被災者▽同級生の遺影を手に卒業する児童▽炊き出しに並ぶ被災者の行列などだ。「被災者はカメラを向けられることを嫌がった。マスコミには撮れなかった写真だと思う」と高嶋さん。
そしてこう話した。「災害を他人事とせず、自分の身に降りかかってくるものと捉えてほしい。大切な家族を守るために何ができるかを考えてほしい」
一畑薬師での追悼行事「慰霊の灯(あか)り」は今年も、地震が起きた17日の午前5時46分に合わせて予定されている。参道に108基ある灯籠(とうろう)に明かりをともし、祈りを捧げる。一畑薬師の飯塚大幸管長が般若心経を唱える。問い合わせは高嶋さん(090・3638・5700)へ。(石川和彦)