お役立ちネタ帳
『英語のようで英語じゃない!!
日本人にしか通じない、間違いやすい和製英語~その1~』
日本語の中には、日本だけで独自に使われている和製英語がたくさん存在しています。
こんにちは!
『外国人おもてなし語学ボランティア育成講座』講師を務めさせて頂きました、根本しずかです。
私は英語発音専門トレーナーとして、ネイティヴ発音を身に付ける講座やリスニング力アップ講座など、英会話力向上のための指導活動を行っています。
今月から、コラムを担当させて頂くことになりました。
どうぞよろしくお願いいたします!
講座を受講された皆さん!
その後、英語学習の調子はいかがでしょうか?
外国語の習得、特に会話においては、知識と実践の両方が大切です。
知識を得て、実践し、その実践を継続することで慣れていくものです。
皆さんの英会話実践の継続に少しでもお役に立てるように、このコラムでは、外国人の方との英語コミュニケーションをもっと楽しんでいただけるようなお役立ちコンテンツをお届けしていきます!
初回のコラムは、
【『英語のようで英語じゃない!日本人にしか通じない、間違いやすい和製英語』 その1】です。
日本語の中には、日本だけで独自に使われている和製英語がたくさん存在しています。
それは日本だけのオリジナルな言葉であり、世界では通じません。
つい、英語だと思って使ってしまうと、通じないだけではなく場合によっては誤解が生じることもありますので、要注意ですよ!
それでは早速、カテゴリー別にご紹介していきます。
1. 身の回りの物
【ノートパソコン】
→laptop(ラップトップ)
lapはひざ。太ももの前側(ひざまくらをする時のひざと呼ばれる部分)を表す言葉です。つまり、「ひざの上」に乗せて作業するパソコンだからlaptop。対して、机の上に乗せて使うパソコンは、desktopと言いますね。
例文:私のノートパソコンは電池が切れそうです。
My laptop battery is about to die.
※~しそうだ:about to~
【ペットボトル】
→plastic bottle(プラスティック・ボトル)
PETは、polyethylene terephthalate(ポリエチレン・テレフタレート)の略です。
英語では、PET(ピー・イー・ティー)と読まれ、「ペット」と読まれることは稀です。「ペット」という発音は、pet dog(愛犬)、pet cat(愛猫)などの意味になるので、「ペットbottle」だと、「ペットの瓶??」という、謎の想像を掻き立てることになりそうですね。
例文:ごみ箱にはペットボトルを入れないでください。
Please don’t put the plastic bottle in the trash can.
【エコバッグ/マイバッグ】
→shopping bag(ショッピング・バッグ)/ reusable bag(リユーサブル・バッグ)
eco-bagという言葉は、通じる国もあるようですが、カナダでは通じませんでした!
reusableは、「re(再び)+use(使う)+able(可能)」という3つの単語から出来ている、「再利用可能」という単語です。
その他に、bag for life(繰り返しずっと使える袋)という表現もありますよ。
最近は、エコバッグやマイバッグは必須なので、ぜひ覚えておきたい英語ですね!
例文:レジ袋は要りますか?-いえ、大丈夫です。自分のエコバッグがあります。
Do you need a bag? - No, thank you. I have my own shopping bag.
【フリーサイズ】
→one size fits all
直訳すると、「1サイズで全てに合う」という意味です。
ちなみに欧米の方と日本人は体格に差がありますので、私は日本では標準的なMサイズですが、カナダではXS(または子供服)サイズでちょうどでした!
例文:フリーサイズの帽子を探しています。
I’m looking for a “one size fits all” cap.
2.食べ物
【パン】
→bread(ブレッド)
英語のpanは、鍋のことです。「フライパン」の「パン」と考えるとピンときますね?
「何が食べたい?」”What would you like to eat?”
「パンが食べたいです」”I’d like a pan!”
とても不思議なやり取りになりますね。panをかじったら歯が折れるのでやめましょう。
例文:私は朝食にパンを一斤買いました。
I bought a loaf of bread for breakfast.
※一斤のパン:a loaf of bread
【アメリカンドッグ】 →corn dog(コーン・ドッグ)
海外では、ソーセージにトウモロコシの粉(コーンミール)の衣をつけて揚げますが、日本では衣に小麦粉が使われていますので、「コーン・ドッグ」という名前ではなく、和製英語の「アメリカン・ドッグ」という名前が付けられました。
例文:私はアメリカンドッグが大好物です!
I love corn dogs!
【バイキング】
自分で取って食べるスタイル、食べ放題スタイルなど、いくつかの言葉があります。
→buffet(セルフサービス型)
日本語でも「ビュッフェ」と言いますが、発音に注意!「バフェィ」という感じで、「フェ」を強く言います。
→smorgasbord(食べ放題型 いわゆるバイキング)
→all you can eat(食べ放題)/ all you can drink(飲み放題)
英語のvikingは、海賊という意味で、ビュッフェスタイルの食事を表す言葉ではありません。
例文:そのレストランはバイキング形式です。
That’s a buffet-style restaurant.
3.その他
【フリーダイヤル】
→toll free(トールフリー)
tollは、料金という意味です。高速道路などの料金所はtoll gateと言います。
例文:フリーダイヤルにかけてください。
Please call a toll-free number.
【マナーモード】
→silent mode(サイレント・モード)
電車のアナウンスや電光掲示などでも、見たり聞いたりする機会があるかもしれませんね。
例文:携帯電話をマナーモードにしてください。
Please set your mobile phone / cell phone to silent mode.
※携帯電話は、mobile phone またはcell phoneと言います。
以上、今回は【『英語のようで英語じゃない!日本人にしか通じない、間違いやすい和製英語』その1】でした。意外な物もあったかもしれませんが、ぜひ英会話コミュニケーションにお役立てくださいね。
次回は、【日本の夏の風物詩を英語で紹介してみよう】というテーマでお届けします。
お楽しみに!
執筆者プロフィール
根本しずか
英語発音トレーナー
「外国人おもてなし語学ボランティア育成講座」講師
元国立茨城大学 英語非常勤講師
フリーアナウンサー
日本語司会/日英バイリンガル司会
英語指導歴25年以上、延べ3万人以上を指導。
元々英語が大の苦手だったが、留学なしに独学で、洋楽を使った独自の勉強法を自分を実験台にして確立。
英語力アップを通じて、なりたい自分に変身できる自信を得てもらうことが最大の喜びであり、指導理念。