お役立ちネタ帳
第7回:シンプル表現を使いまわし、買い物に行くときの英語表現
Hello again! 金井(かない)さやかです。
クリスマスのプレゼント、お正月用品の準備、新年初売りや福袋、と年末年始はショッピングの機会も増えるのではないでしょうか。
そこで、今回は何かを買いに行くとき、お店や品物を探すときの便利な表現について取り上げます。
講座担当や外国人おもてなしの実体験をふまえ、すぐに使える英語フレーズや異文化コミュニケーションのコツをお伝えします。
連載第7回、どうぞお付き合いください。
【外国人が日本滞在中に買い物をする場所は?】
最近日本を訪れた外国人は、どこで買い物をしたのでしょうか。
観光庁による「訪日外国人による消費動向」調査報告(2019年4-6月期、2次速報)から、外国人旅行者が日本で買い物をする場所、トップ5を見てみましょう。
1: 「コンビニエンスストア」(72.2%)
2: 「空港の免税店」(60.4%)
3: 「ドラッグストア」(58.7%)
4: 「百貨店・デパート」(53.7%)
5: 「スーパーマーケット」(46.2%)
上記のような結果でした。日本を訪れた人の7割以上がコンビニで、半数以上がドラッグストアで買い物をしたことになります。
身近なお店を、様々な国籍・言語の人が利用しているのですね。
【お店や品物を探す、使いまわせる英語表現】
まずは、あなたが旅行者で、お店を探している立場だとして考えてみましょう。
お店探しも、品物探しも、""Excuse me.""(すみません)と声をかけて案内をしてもらうことになります。(道案内を取り上げた、第3回の記事もご参照ください)
お店探しに使いまわせる表現と、その使い方の例を挙げます。
▶I'm looking for ... (~を探しています)
▶I'm looking for a convenience store.
(コンビニエンスストアを探しています)
▶Where can I find ...?
(~はどこにありますか、どこで見つけられますか)
▶Where can I find a shoe store?
(靴屋はどこにありますか、どこで見つけられますか)
上記は店内で品物を探しているときにも使えますね!
▶Where can I buy ...? (~はどこで買えますか)
▶Where can I buy souvenirs ? (土産物はどこで買えますか)
▶Is there a ... near here ? (この近くに~はありますか)
▶Is there a bookstore near here?
(この近くに書店はありますか)
このように、シンプルな表現で相手に尋ねることができます。
英文を黙って眺めるだけでなく、声に出して口慣らしをしておきましょう!
また、間接疑問文を使った下のような表現もありますが、とっさに口から出すには長いかもしれません。
英語を話し慣れてきた方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
▶Do you know where the nearest ... is?
(ここから一番近い~がどこあるか、ご存知ですか)
▶Do you know where the nearest drugstore is?
(ここから一番近いドラッグストアがどこあるか、ご存知ですか)
【お店や品物を案内する、シンプル英語表現】
上記のお尋ね表現に対応する、ご案内表現を挙げてみましょう。
I'm looking for a convenience store.
Where can I find a shoe store?
Is there a bookstore near here? などへの応答
▶There is one just around the corner.
(すぐ近くにありますよ)
one は直前の convenience store, shoe store などを受けて、「その種類のお店がひとつ」ありますよ、と表現する単語です。
around the corner は実際に「角を曲がった」ところでなくても、「すぐそこ」という意味で使えます。
▶It's over there. (あちらのほうにあります)
▶I know a good place. Let me show you the way.
(良いところを知っています。ご案内しましょう)
Where can I buy souvenirs? に答えるなら、次のような表現も使えます。
▶I recommend Nakamise Dori in Asakusa.
It's a famous shopping street in Tokyo.
(浅草の仲見世通りをお勧めします。東京にある有名な商店街です)
ちょうどいいお店や施設がわからないときは、近くの詳しそうな人(インフォメーションスタッフ、地元のお店のご主人など)に聞いてから伝えるのも一案です。
▶Sorry, I'm not sure. Let me ask someone.
(ごめんなさい、わかりません。誰かほかの人に聞いてみます)
このように、シンプルな表現を使いまわすことで、英語でお店探しや品物探しができます。
そして、お店や行き先のご案内もできます!
次回、私のおもてなし実例も交えて、お役立ち表現をさらにご紹介します。
あなたのおもてなし体験も、うかがえるのを楽しみにしています!
【執筆者プロフィール】
金井さやか
英語コーチ、講師トレーナー、パフォーマー。
「外国人おもてなし語学ボランティア」育成講座でも講師として活躍。
大学時代にパントマイムを習い始め、卒業後、企業(教育)で仕事をする傍ら、
海外公演の通訳兼パフォーマーとして渡英。
その経験を生かし、会社では英語事業部リーダーとして、子供の英語指導や
講師トレーナーを務めてきた。
現在は子育てをしながら、英語指導、学習情報の発信を行うとともに雑誌・書籍と
いった各種メディアへの寄稿も多数行うなど、多彩な才能を発揮。その豊富な経験と
パワフルな英語コーチングが生徒の心を掴んでいる。