お役立ちネタ帳
第5回:写真撮影がきっかけに! 観光地で会話を楽しむ英語表現
Hello again! 金井(かない)さやかです。
最近、東京観光をされましたか?
わざわざ出かけなくても、観光スポットが生活圏にあるなら、おもてなしチャンスに出あうかもしれません。
今回の記事を参考にしていただけたら嬉しいです。
講座担当や外国人おもてなしの実体験をふまえ、すぐに使える英語フレーズや異文化コミュニケーションのコツをお伝えする、連載第5回。どうぞお付き合いください。
【観光地の特徴と、自分の興味に合わせて「おもてなし」】
観光地と言っても、それぞれに特徴があります。
自然散策、史跡、買い物、芸術鑑賞、お祭りやイベントなど、場所ごとに、その魅力にひかれる人たちが訪れます。
私たちが、海外から訪れる人と交流したい、「おもてなし」したい、と思っても、自分に全くなじみのない分野ではあまり楽しめません。
興味のあるところを足掛かりにしていくと、ご自身の世界の広がりが実感でき、より充実した交流ができるのではないかと思います。
どんな観光地で「おもてなし」のきっかけをつかもうか? と思われる方に、参考情報を。
東京の観光公式サイト、GO TOKYO 英語版(※)を見ると、""See & Do"" (見る&遊ぶ)という項目があり、その中にいくつもの項目が並んでいます。
※https://www.gotokyo.org/en/index.html 2019年10月現在、訳は日本語版サイトより
●Attractions (アトラクション)
●Culture (文化)
●Relaxation (リラックス)
●Shopping (ショッピング)
●Art & Design (アート&デザイン)
●History (伝統&歴史)
●Food & Drink (食&グルメ)
●Nature (自然)
●Events (祭り&イベント)
●Nightlife (ナイトライフ)
●Adventure (アドベンチャー)
●Accommodations (宿泊)
ガイドツアーなどを除いて、主な12項目を紹介しました。
このような切り口で、「自分も行ってみたい! そこで海外からの観光客に出会えたら、さらに嬉しい!」という場所が見つかるはずです。
【観光地でのおもてなし実例から】
私のちょっとしたおもてなし体験をひとつ。
東銀座にある歌舞伎座へ、歌舞伎の公演を見にいった時のことです。
普段の生活と違う、独特の雰囲気。特徴的なせりふ回しや所作。
鑑賞を楽しみ、歌舞伎座の建物の外に出たところで……
通りかかった中国人と思われる家族連れが、写真撮影を始めました。
お父さんが建物に向かってシャッターを切り、次は奥さんとお子さんを立たせて、また写真を撮ります。
お父さんは撮影ばかりしていたので、私から一言、
「お写真撮りましょうか。 Shall I take your picture?」とお声掛けしました。
もちろん、相手にわかりやすいよう、笑顔でカメラを指さしてジェスチャーも添えます。
""Yes."" とカメラを手渡され、家族3人がフレームに収まったところで、
""One, two, three!"" とシャッターボタンを押しました。
カメラを返しながら、""Have nice day!"" と笑顔でお見送りしました。
【写真撮影で使える英語表現】
「インスタ映え」という言葉もすっかり定着した昨今。
多くの人がスマートフォンを持ち、写真を撮る姿も当たり前になりました。
自撮り(selfie)をする人が増えたため、お助けの機会は減りましたが、写真を撮ってあげる、撮ってもらう、という動作は会話のきっかけになります。
▶Excuse me. Can you take our picture, please?
(すみません。私たちの写真を撮ってもらえますか)
▶Sure. (いいですよ)
▶Can you step back? (下がってもらえますか)
▶Can you step forward? (一歩前に出てもらえますか)
▶Squeeze together! (間を詰めて、体を寄せて!)
▶Look at the camera. (カメラを見て)
▶Say cheeze! (はい、チーズ!)
▶On the count of three. ...One, two, three!
(一、二の、三でいきますよ。一、二の、三!)
カメラを返してもらう時にお礼を言いつつ、相手に軽く質問すると、会話がつながることがあります。
(ただし、相手の表情や体の向きを見て、もう立ち去りたいというサインが出ているときは無理に続けないことも大事です!)
【会話を広げる英語表現】
▶Are you travelling? (旅行中ですか)
▶Where are you from? (どちらからいらっしゃいましたか)
▶I've been to.... (~へ行ったことがあります)
※相手の出身国を聞いて、それを受けて答えるイメージです。
▶I haven't been to ..., but I'd like to visit there someday.
(~へは行ったことがないですが、いつか行きたいと思っています)
相手が答えてくれたら、その内容を受けて次の質問ができると会話がつながります。
他には、自分にとってなじみの場所を話題にして、おすすめのスポットをお伝えするのもいいでしょう。
▶Have you been to Odaiba? How about Ueno?
(お台場には行かれましたか。上野はどうですか)
▶I recommend ABC restaurant. (ABCレストランがおすすめです)
▶Let's take a picture together. (一緒に写真を撮りましょう)
▶Nice talking with you. (お話できて良かったです)
▶Enjoy your trip! (旅を楽しんでください!)
普段はご自身の生活圏で道案内やお助けをしつつ、少し時間ができたときには、あまり行ったことのない場所に出向いてみるのはどうでしょうか。
東京は交通の便が良いので、1日に複数の観光スポットを見て回れます。
ご自身も観光を楽しみながら、他の観光客と交流できるかもしれません!
この記事をきっかけにおもてなしや交流体験ができたら、ぜひお知らせくださいね。
楽しみにしています!
【執筆者プロフィール】
金井さやか
英語コーチ、講師トレーナー、パフォーマー。
「外国人おもてなし語学ボランティア」育成講座でも講師として活躍。
大学時代にパントマイムを習い始め、卒業後、企業(教育)で仕事をする傍ら、
海外公演の通訳兼パフォーマーとして渡英。
その経験を生かし、会社では英語事業部リーダーとして、子供の英語指導や
講師トレーナーを務めてきた。
現在は子育てをしながら、英語指導、学習情報の発信を行うとともに雑誌・書籍と
いった各種メディアへの寄稿も多数行うなど、多彩な才能を発揮。その豊富な経験と
パワフルな英語コーチングが生徒の心を掴んでいる。