体験談
Paris2024パラリンピックでは大会ボランティアとして選手村で8月17日から9月10日のうち21日間活動しました。選考はオンラインでのグループ面接(英語、フランス語、中国語のレベルの確認も含む)があり、車いすラグビーのテストイベントへの参加のオファーもいただきましたが仕事の都合で参加できず。
役割はNPCサービスチームメンバーとなり、選手村本部で大会組織委員会や国際パラリンピック委員会の皆さんと一緒に、全ての国の選手団にさまざまなサーボスを提供します。入村時の受け入れや打ち合わせの準備、メダルボックスや入賞者の表彰状の準備、全選手団の代表が参加する会議の受付やマイクランナー、アスリートの皆様にお声かけしてパラリンピックムラールご署名をお願いする、開会式や閉会式への移動のお手伝いなど多岐に渡ります。
スタッフの方は数回オリンピックで同様のお仕事をされていて、東京大会で日本に住んでいたという方も多く、ボランティアさんも何度か大会ボランティアを経験されている方が多かったです。そして、英語、フランス語、スペイン語など5-6カ国を話す方ばかりでした。
私にとって国際的な大会でボランティアをする意義は、日常生活にも不安を抱えているような国々からいらっしゃったアスリートの皆様のお手伝いができること。紛争など危険を伴うため現地に行ってのボランティアはなかなかできるものではありませんが、費用やビザなどの関係で十分な人数のスタッフが来られないような国も多く、そのような国々のお手伝いをする機会に恵まれました。パラアスリートの皆さまは戦争、紛争、地雷などで障がい者となられた方が多く、日本などの先進国では疾病や事故などが原因であることが多いなどの違いも改めて確認しました。そして、車いすや義足のクラス分けでは高価な車いすや義足を買える先進国ばかりがメダルを取るという現実も、改めて認識する機会となりました。さまざまな国の選手団の皆様からいろいろなお話をお伺いすることで、今後どんなボランティアをしようか改めて方向性を考える良い機会ともなりました。